【コロナ禍】時間だけが過ぎる
早いもので2021年が始まって一か月以上が経つ。
時の流れは怖い。
時間とともに違和感を抱いていたものにも慣れてしまう。
マスクをすることはもう当たり前になった。
マスクを着けていない人を見れば自然と避けるようになった。
ただ時間だけが過ぎて、今の現状を受け入れることしかできなくなった。
一つ目のブログを書いてから三か月近く経った。
正直その時は本当に鬱状態だった。
でも一週間ほどでバイトにも普通に行けるようになった。
良いことがあったからとか、響く言葉をもらったからとかそんな回復方法ではなかった。
自問自答し続けて、結局答えが出ないまま今の現状を仕方がないと受け入れることでなんとか元の生活へと戻った。
心にぽっかり穴が開いたまま、でもその穴に気付かないようにしながら。
気付かないようにすることは案外得意だった。
丁度アルバイトも繁忙期に入り、仲の良いバイト先の仲間もできた。
授業も慣れて少し適当に課題をこなした。
姉と出掛けて、年末には中学時代の友人とも会えた。
BTSの沼にもどっぷり浸かった。
久々に会った友人は彼氏ができてたし、姉はクリスマスイブに彼氏からプロポーズもされた。
彼氏もすぐに遊びに誘える友達もいなかったけど、うわぁ、私今楽しいわ、なんて思える日があった。
年明け、緊急事態宣言がまた出された。
東京都の新規感染者数がほぼ毎日のように最多を更新していた。
でも、そんな数字にも慣れてしまった自分がいた。
それは周りも同じだった。
土日のアルバイト先は人で溢れる日もあったし、姉はよく友人と遊びに行ってたし、地元の友達もよく遊んでいるストーリーを上げてた。
緊急事態宣言が発令されて、アルバイト先が時短営業になった。
かなりの人数で組まれていたシフトも部署ごとに一人になった。
仲のいいバイト仲間とはもう一か月近く会えてない。
後期の授業もあっけなく終わり、やることがなくなった。
無駄な春休みは過ごしたくないという一心で資格の勉強を始めたが、漠然とした不安で「これを取ってどうしたいんだろう」と思ってしまい、身が入らない。
あぁ、時間だけが過ぎる。
毎日YouTubeを見て、少し勉強して、
たまにアルバイトに行って、、
一日に言葉を発する回数が数える程度な日も少なくない。
緊急事態宣言がまた一か月延長されて、アルバイトのシフトも削られたままになった。
収入が減ることを母に告げたら、
「お金がないことより、暇な時間をどうしようか、だね」
そんなことを言われた。
もうどうしようもないだろう。
これは投げやりに言っているのではなく、簡単に言えば諦めだ。
我慢すればいいんでしょう?外に出なければいいんでしょう?
でもこの先素敵な未来があることは保証されない?でもそれも我慢すればいいんでしょう?
もう訴えることも面倒くさい。
私は多くを望んでいないはずだ。
身長が高くてかっこいい彼氏が欲しいのではなく、友達が欲しい。
当日に今日休みでいい?なんて言われない、普通のバイト先で働きたい。
たまに夜、焼き肉を食べに行きたい。
私より遅く上京した友人に彼氏ができてた。
他の上京した友人は地元に戻って友達と毎晩楽しそうなストーリーを上げている。
姉は彼氏とご飯に行ったり、週末よく友人と遊びに行っている。姉の予定表はほとんど埋まっている。
もう出歩かないでなんて言うことも疲れた。
もっと危機感持ってよ、なんて姉に言うことももうないだろう。
疲れちゃったなぁ。
周りは誰かと時間を共有して過ごしているのに、
私はただ時間が過ぎるだけ。
ただ何もない時間が。誰かと共有することなく。
でももういいんだ。
仕方がないんだ。